2026-04

政策と路線

『マルクス・リバイバル』読解ノート②――ムスト氏の「序言」から問い直す日本共産党の現在地

マルチェロ・ムストが執筆した「序言」には、2008年発生の恐慌以降に起こったマルクスブームにおけるマルクス研究の特徴が紹介されている。本稿では、この「序言」との比較から、日本共産党の理念や政治目標について検討する。21世紀に「更新」されるマ...
党内民主主義・総括

松竹伸幸氏除名問題にみる日本共産党の構造的矛盾――「異論」と「討議不在」の問題

松竹伸幸氏の除名問題は、しばしば「異論排除か否か」という問題として論じられる。しかし、これまでの資料を精査し、さらにその主張内容と党の対応を突き合わせると、より本質的な問題が浮かんでくる。それは、異論が党内においてすら、実質的に討議の対象と...
政策と路線

抑止力批判はどこまで成立するのか

――概念の混同と代替不在がもたらす限界はじめに――なぜこの問題が重要なのか近年、「抑止力では平和はつくれない」とする主張が繰り返し提起されている。この問題提起は、軍拡競争や「安全保障のジレンマ」が戦争リスクを高めるという点で一定の合理性を持...
政策と路線

志位発言の安全保障政策の理論と矛盾の考察

【志位和夫vs辻田真佐憲】文藝春秋PLUS公式チャンネルから自衛隊の段階的解消と日米安保条約の廃棄日本共産党は、自衛隊の「段階的解消」を安全保障政策の基本方針として掲げている。すなわち、第一段階では日米安保条約廃棄前に軍拡に終止符を打ち軍縮...
党の役割と意義

日本共産党の存在意義――公共的な対抗軸としての再定義

現状において果たしている4つの役割日本共産党は国会議席を減らしても、なお多くの地方議員を持ち、全国的な地方基盤を維持している。政権を担う現実的可能性は低くとも、国会と地方政治の中で、他党が曖昧にする論点を可視化し、政権監視と少数意見の代表を...
組織と運営

日本共産党の組織改革へのジレンマ

――除名・除籍・離党の増加と民主集中制の構造的限界内部改革はなぜ難しいのか日本共産党の内部改革を考えるとき、まず問題になるのは「制度」と「運用」の違いだ。規約は討論や批判の権利を明記し、形式上は内部からの改善を否定していない。他方で、民主集...
政策と路線

マルクスは21世紀に何を語るか――MEGAが解き明かす「晩期マルクス」の真実(マルチェロ・ムスト)

20世紀のドグマを超えて――。MEGA(新全集)の最新知見に基づき、エコロジーや個人の自由を追求した「晩期マルクス」の真実を、現代マルクス研究を牽引するマルチェロ・ムスト氏が解き明かします。ムスト氏『マルクス・リバイバル』を語る~ポスト資本...
政策と路線

『マルクス・リバイバル』読解ノート①――第3章「民主主義」をどう捉えるか

本稿の位置づけ本稿は、マルチェロ・ムスト編著『マルクス・リバイバル』を読み進める中で、第3章「民主主義」におけるエレン・メイクシンス・ウッドのマルクス解釈を手がかりに、民主主義の意味と射程について整理したものだ。あわせて、その問題提起が日本...
政策と路線

日本共産党「資本論学習運動」の再検討

――マルクス研究と綱領、現実政治的重点のズレ近年、資本主義の構造的限界が露呈するなかで『資本論』の現代的意義が再評価されており、日本共産党もこれを重視した大規模な学習運動を展開している。資本主義分析としての『資本論』の有効性や、そこから導き...