マルクス・リバイバル読解ノート

マルクス・リバイバル㉑第15章「国家」――国家の死滅をめぐる日本共産党綱領の改定

執筆者:ボブ・ジェソップ(Bob Jessop、1946年生まれ)国家理論や政治経済学を専門とするイギリスの政治社会学者、ランカスター大学名誉教授。マルクスの国家論を継承しながら、国家を制度と社会的諸勢力の関係から分析する理論を発展させてき...
情報発信・社会的影響

2026年7月2日「見解」は何を示したのか――日本共産党とカウンター運動を検証する

はじめに――何を問われているのか差別や排外主義に反対することは重要である。特定の民族や国籍の人々を攻撃し、社会から排除しようとする言動に対して、政治が明確な姿勢を示すことにも意義がある。しかし、目的が正当であることと、その目的を実現する手段...
組織・運動

党財政の検証を可能に――党員による指導部評価のために

――党費・募金・選挙支出・監査・幹部印税から問う説明責任はじめに:問うべき三つのこと2024年の党中央委員会の収入総額は184億6238万円、支出総額は190億7503万円で、6億1265万円の赤字であった。政治資金収支報告書によれば、党費...
組織・運動

「自力不足」の意味を考える――DSAとの比較から問う日本共産党の活動

1.問題提起――なぜ選挙を重ねても「自力」が増えないのか日本共産党は、選挙で後退するたびに「自力不足」を要因に挙げてきた。2026年総選挙についても、8中総は「逆風を押し返して前進・躍進をかちとることができなかった最大の要因は、党の自力の不...
マルクス・リバイバル読解ノート

マルクス・リバイバル⑳第16章「グローバル化」

執筆者:チョン・ソンジン(Seongjin Jeong)韓国のマルクス経済学者。ソウル大学で経済学博士号を取得し、慶尚国立大学で長く経済学を教え、現在は同大学の特任研究教授。マルクス経済学、現代資本主義、世界経済、社会主義・ポスト資本主義論...
組織・運動

指導部交代と真に民主的制度を定着させる改革を――50年問題のもう一つの教訓

はじめに:民主的制度があれば民主的なのか日本共産党の党内民主主義を考えるとき、問題を「民主的な制度があるか、ないか」という二者択一で捉えるべきではない。現行規約には、「民主的な議論をつくし、最終的には多数決で決める」「すべての指導機関は、選...
情報発信・社会的影響

日本共産党のSNS戦略を考える――340万表示は「国民に広がった」ことを意味するのか

日本共産党は近年、SNS発信と拡散を重視している。党幹部や候補者の投稿に「いいね」「コメント」「シェア」を行い、全党的に広げることも方針化している。SNSを重視すること自体は必要である。問題は、そこで生まれる「表示数」や「反応数」を、国民的...
組織・運動

第30回党大会に向けて――日本共産党の「異論排除」と再生への条件

手続きの自己目的化がもたらす組織の空洞化―碓井敏正氏の組織論と会見発言から読み解く―はじめに組織の維持や規律の遵守という名目のもとで、現場からの切実な声や合理的な改善提案が理不尽に退けられるとき、何が失われるのか。1972年の「新日和見主義...
理念・理論

志位氏の「共産主義と自由」をソ連の経験から考える――未来社会をマルクスから導いていいのか

はじめに――未来社会は理念だけでは語れない志位和夫氏は、『資本論』を「導き」に、「生産手段の社会化」によって利潤第一主義と搾取をなくし、労働時間を短縮して自由な時間を拡大することで、「人間の自由で全面的な発展」が実現する社会主義・共産主義を...
マルクス・リバイバル読解ノート

マルクス・リバイバル⑲第21章「テクノロジーと科学」――志位氏のAI論とマルクス

マルクスのテクノロジー論をAIにどう適用するか執筆者:エミー・E・ウェントリング(Amy E. Wendling)アメリカの哲学研究者。社会・政治哲学、19世紀哲学などを研究し、マルクスの技術論を扱った著書「Karl Marx on Tec...