2026-03

組織と運営

幹部刷新と民主集中制の見直し――なぜ改革が起きないのか

序論――なぜこの問題が重要なのか2026年衆院選の結果を受けた総括は、従来と大きく変わらない内容にとどまった。「逆風と自力不足」という説明は繰り返されるが、結果が変わらない以上、その原因をより構造的に捉える必要がある。第8回中央委員会総会の...
衰退と支持減少

2026年 衆院選総括

―― 支持が広がらない要因の構造分析 ――はじめに2026年衆議院選挙の結果は予想通り、あるいは予想を上回る後退だった。長期の退潮傾向に対する総括もまた、既定路線に終始している。「結果は悔しい。逆風と自力不足が原因だが前進面もある。方針に確...
情報発信と世論形成

志位三部作(青本・赤本・緑本)魅力的な未来像の現実的限界

「社会主義・共産主義には自由がない」というマイナスイメージをいかにしてプラスに転じるかを目的とする、志位和夫氏のいわゆる「青本・赤本・緑本」は、社会主義・共産主義の目的を「自由な時間の拡大」にあると強調する。しかしこれは、マルクスの原典から...
政策と路線

主体的条件の担い手は誰か

――第8回中央委員会総会(2026年3月14日)志位議長の中間発言をめぐって本稿は、中間発言にある「主体的条件の担い手」としての政党の位置づけに焦点を当てて考える。発言の原文(抜粋)マルクスが『資本論』で明らかにしているように、資本主義を没...
政策と路線

『資本論』と党綱領の相違点

党勢後退の要因「社会主義・共産主義の問題」とは党勢後退の要因分析において、「社会主義・共産主義の問題」を最大の客観的要因と位置づけている。この整理は、日本社会において社会主義・共産主義という理念が、長期にわたり強い不信や拒否感をもって受け止...
政策と路線

志位議長×ムスト氏対談の役割

2026年1月1日付けしんぶん赤旗にて、志位和夫議長と、国際的に著名なマルクス研究者であるマルチェロ・ムスト氏との対談の詳細が報道された。この対談の中でムスト氏は、ソ連崩壊について「偽の社会主義の終焉としてのみ歓迎すべきか、それとも内部改革...
政策と路線

日本共産党志位議長×マルチェロ・ムスト氏

2025年12月25日付「しんぶん赤旗」に、日本共産党志位議長とマルチェロ・ムスト氏の対談記事が掲載された。(詳細は後日掲載予定)マルクス『資本論』の現代的意義をめぐる興味深い内容だ。そこで、次のことを考えてみる。それは、日本共産党がマルク...
情報発信と世論形成

SNS強化で支持が広がるのか

SNS、とくにX(旧Twitter)を見ていると、政治や政策について学術的・政策的に、そして、冷静に議論が深まっていくケースはあまり見られない。Xは、短文・即時反応・拡散を前提とした設計だ。前提整理や文脈を要する議論がどうしても不利になる。...
情報発信と世論形成

今必要なのは資本論のムーブメントなのか

日本共産党が米国の民主的社会主義勢力を高く評価して語る場面がある。しかし、米国で日本共産党と同様の社会主義を目指す勢力が大きく台頭しているかのような受け止めが生まれかねない情報の出し方には、違和感を覚える。米国の現状や文脈について、より丁寧...
政策と路線

マルクス理論と日本共産党の構造的矛盾――綱領・未来社会論・中央集権をめぐって

序言2026年1月1日付『しんぶん赤旗』に、マルクス研究者マルチェロ・ムスト氏と日本共産党・志位和夫議長との新春対談が掲載された。対談は、日本共産党と現代のマルクス研究との接点を示すものとして興味深い内容であったが、同時に、両者のあいだには...