本研究は、日本共産党を批判・擁護することを目的とするものではない。
日本共産党を一つの事例として、
- 社会主義・共産主義とは何か
- マルクス思想を現代にどのように継承すべきか
- 左派政党はいかに理論や理念を形成・更新すべきか
- SNS時代に政党はどのように社会と対話すべきか
- 党内民主主義とは何か
といった課題について総合的な考察を試みるものである。
本論考が問うもの
本論考が最終的に問うのは、
日本共産党は、社会との対話、学術研究、現実の運動、国際的経験を取り込みながら、自らの理論や理念を不断に更新できる組織なのか。
ということである。本連載で扱うテーマは多岐にわたる。しかし、それらは個別の問題ではなく、すべてこの問いへと収斂していく。
本連載の特徴
各回の構成案
第Ⅰ部 問題提起
第Ⅱ部 歴史認識・概念・説明責任
- 第2回 旧ソ連は社会主義だったのか
- 第3回 「共産主義」とは何を意味するのか
- 第4回 「教科書が間違っている」とはどういうことか
- 第5回 「共産」という党名は理念を伝えているのか
- 第6回 「反共攻撃」とは何か
第Ⅲ部 現代においてマルクスをどう読むか
- 第7回 『資本論』を学ぶとは何か
- 第8回 志位理論をどう考えるか
- 第9回 白井聡が示す『資本論』への入口
- 第10回 ムストが描く現代のマルクス
- 第11回 ポストンはなぜ「時間」を論じたのか
- 第12回 ウッドは民主主義をどう論じたのか
第Ⅳ部 理念はどこで形成されるのか
- 第13回 KPÖはなぜ支持を広げたのか
- 第14回 DSAはなぜ社会主義を広げられたのか
第Ⅴ部 SNS時代の政治
- 第15回 SNSは政治をどう変えたのか
第Ⅵ部 理論はいかに形成されるべきか
- 第16回 理論形成と党内民主主義
本プロジェクトについて
本研究は連載として執筆を進める予定である。各記事は、それぞれ独立して読める内容とするとともに、全体として一つの論考となるよう構成する。
また、公開順は時事的な話題や読者の関心に応じて柔軟に変更する場合があるが、全体の設計図と問題意識は一貫して維持する。
本連載を通じて、日本共産党を一つの事例としながら、21世紀における理論形成、民主主義、社会との対話、そして政治組織のあり方について考察を深めていきたい。