情報発信・社会的影響

「志位日本共産党議長・北米訪問報告」に対する批判的検討

はじめに日本共産党の志位和夫議長による全国学者研究者講演会での北米訪問報告は、同党の外交方針と「科学的社会主義」の現代的生命力を、学術・運動の両面からアピールする内容となっている。とりわけ、アメリカ民主的社会主義者(DSA)との間で「公式な...
組織・運動

【緊急投稿】異論を封じる社会は民主主義を守れるのか ―大学祭講演問題から考える「封殺」と民主主義―

大学祭講演問題が投げかけたもの2026年5月、第99回東京大学五月祭において、政治系サークル「右合の衆」(一般社団法人 代表理事:東京大学前期教養学部理科二類2年 山田泰 以上Webサイトにて公開)が主催する参政党代表の神谷宗幣氏の講演企画...
マルクス・リバイバル読解ノート

マルクス・リバイバル⑥第6章「政治組織」

マルクス組織論の再発見執筆者:ピーター・ヒューディス(Peter Hudis)アメリカの哲学・マルクス研究者。オークトン・カレッジ教授。マルクスの資本主義に代わる社会についての構想、ローザ・ルクセンブルク、フランツ・ファノンなどを研究する。...
マルクス・リバイバル読解ノート

マルクス・リバイバル⑤第1章「資本主義」

マルクス資本論の総説執筆者:マイケル・R・クレートケ(Michael R. Krätke)ドイツ出身の社会科学者・政治経済学研究者。ランカスター大学で社会学教授を務めた。マルクスの政治経済学批判、資本主義、国家財政などを研究し、マルクスの経...
マルクス・リバイバル読解ノート

マルクス・リバイバル④第2章「共産主義」

現実的運動としての変革と日本共産党の理解執筆者:マルチェロ・ムスト第2章「共産主義」は、従来の固定化されたマルクス像を解体し、共産主義理解における重要な修正を提示している。本章の最大の特徴は、共産主義を「完成された理想社会の設計図」としてで...
マルクス・リバイバル読解ノート

マルクス・リバイバル③序章「マルクスの理論的革命」

執筆者:マルチェロ・ムストマルチェロ・ムストによる『序章』は、従来の硬直化したマルクス主義ではない、現代におけるマルクス・リバイバル(再読)の意義を提示している。本稿では、その主要な論点とムスト独自の解釈、さらには日本共産党との相違を考察す...
マルクス・リバイバル読解ノート

マルクス・リバイバル②巻頭「序言」(マルチェロ・ムスト)――問い直す日本共産党の現在地

執筆者:マルチェロ・ムストはじめに「序言」には、2008年発生の恐慌以降に起こったマルクスブームにおけるマルクス研究の特徴が紹介されている。本稿では、この「序言」との比較から、日本共産党の理念や政治目標について検討する。1. 21世紀に「更...
組織・運動

松竹伸幸氏除名問題にみる日本共産党の構造的矛盾――「異論」と「討議不在」の問題

松竹伸幸氏の除名問題は、しばしば「異論排除か否か」という問題として論じられる。しかし、これまでの資料を精査し、さらにその主張内容と党の対応を突き合わせると、より本質的な問題が浮かんでくる。それは、異論が党内においてすら、実質的に討議の対象と...
政策・路線

抑止力批判はどこまで成立するのか――概念の混同と代替不在がもたらす限界

はじめに――なぜこの問題が重要なのか近年、「抑止力では平和はつくれない」とする主張が繰り返し提起されている。この問題提起は、軍拡競争や「安全保障のジレンマ」が戦争リスクを高めるという点で一定の合理性を持つ。しかし、安全保障論において「批判」...
政策・路線

志位発言の安全保障政策の理論と矛盾の考察

【志位和夫vs辻田真佐憲】文藝春秋PLUS公式チャンネルから1. 自衛隊の段階的解消と日米安保条約の廃棄日本共産党は、自衛隊の「段階的解消」を安全保障政策の基本方針として掲げている。すなわち、第一段階では日米安保条約廃棄前に軍拡に終止符を打...